宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、金星探査機「あかつき」が8月30日午前2時頃、周回軌道上で最も太陽に近づく、太陽近日点を通過したと発表した。
「あかつき」は2010年の打ち上げ以降、太陽近日点の通過が今回で9回目。太陽近日点の通過後も、「あかつき」の熱環境については厳しい状態がしばらく続く見通し。JAXAでは、「あかつき」に搭載している各機器の状態を、引き続き慎重に確認していくとしている。
「あかつき」は、2010年12月の金星周回軌道への投入失敗後、金星会合の機会に金星周回軌道へ投入する計画の詳細検討、今年12月7日に金星周回軌道への再投入に向けて準備を進めている。
「あかつき」は金星周回軌道に投入後、リモートセンシングによって地球の双子星と言われる金星の大気を観測する予定。