【ジャパン建材フェア15】モリタが共同開発したサポーター、自動車工場でも活躍

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モリタホールディングスが共同開発した腰部サポートウェア「ラクニエ」
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消防車や消化器などを手がけるモリタホールディングスは「ジャパン建材フェア」にユニークはサポーターを出品した。「ラクニエ」と名付けられた腰部サポートウェアがそれで、現在さまざまな現場で活躍中だという。

「われわれの仕事とはほど遠い業界の展示会ですが、主催者のほうから依頼されて今回出展することになりました。おそらく建設現場では腰をかがめて作業することが多いので、この商品が役立つと考えたのかもしれません」と同社関係者は話す。

開発のきっかけは日頃付き合いのある消防隊員らの声だったそうだ。消防隊員はボンベなどの重い荷物を背負い、時には狭い隙間に無理な体勢で入り込むことがある。そのため、腰を痛める人もいて、少しでもそれを和らげられないかと、慶応大学の山崎信寿名誉教授と医療用品メーカーのダイヤ工業と共同で開発した。

人間生活工学認証を受けたこの商品は、深く前屈した時だけ腰をサポートするもので、脊柱起立筋を14%、大腿二頭筋を10%軽減できるという。もちろん、日常の動作にはほとんど影響を与えない。その売り文句は「楽に動いて、楽しく働く」。

「2年ほど前から販売していますが、販売は順調に伸びています。前屈みの多い製造現場や介護施設などで主に利用していただいています。自動車工場でも実際に使っているところがあります。評判は上々で、一度使うとやみつきになるといった声も出ています」と同社関係者。

今後は農家をはじめとして、さまざまな業種に用途拡大をしていきたい考えで、同社関係者は「加速度的に普及していく可能性がある」と期待を寄せていた。価格は2万3000円だ。

《山田清志》

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