三井物産、インドの高速貨物専用鉄道計画の土木・軌道敷設工事を受注

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貨物専用鉄道プロジェクトの西回廊(デリー~ムンバイ)部分
  • 貨物専用鉄道プロジェクトの西回廊(デリー~ムンバイ)部分
  • インド(イメージ)

三井物産は、インド鉄道省傘下のイルコン・インターナショナル、タタ・グループの建設工事会社タタ・プロジェクツの3社コンソーシアムが、鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社から、デリー=ムンバイ間高速貨物専用鉄道計画の一部で土木・軌道敷設工事を受注した。

今回受注したのは、マハラシュトラ州ヴァイタラナ市からグジャラート州サチン(186キロメートル)と、サチンからグジャラート州ヴァドダラ市(134キロメートル)までの2区間合計320キロメートルの土木・軌道敷設工事で、受注額は合計約760億円。

三井物産がコンソーシアムリーダーで、イルコンとタタが土木工事、日本製高品質レールを使った軌道敷設工事を共同で行う。

プロジェクトは、急激な経済成長に伴って貨物輸送需要が増大しているのに対応するもので、インドの黄金の四角形と呼ばれるデリー・ムンバイ・チェンナイ・コルカタの4大都市を結ぶ貨物専用鉄道(DFC)プロジェクトの西回廊(デリー=ムンバイ)部分の一部を受注した。工事期間は4年間。日本政府が円借款を供与する。

DFC西回廊は、日印両政府が共同推進するデリー・ムンバイ間産業大動脈構想の根幹を成すプロジェクトで、これまで3日以上かかっていたデリー=ムンバイ間の輸送時間が1日以内に短縮され、物流効率の改善が見込まれる。

三井物産は、日印政府間協力の象徴的案件である、このプロジェクトに対して継続的に取り組むとともに、今後も旺盛な基幹インフラ整備需要が見込まれるインドでの都市交通や、高速鉄道プロジェクトに積極的に関与し、日本の鉄道技術を導入していく構え。

《レスポンス編集部》

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