マセラティジャパンは8月18日、『ギブリ』などの駐車ブレーキに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『ギブリ』『クアトロポルテ』の2車種で、2013年4月16日から2015年4月14日に輸入された1963台。
電動駐車ブレーキの制御プログラムが不適切なため、ブレーキの作動または解除時に、電動パーキングユニットにおけるブレーキのケーブル巻き取り値に誤差が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、制御プログラムがエラー状態となり、駐車ブレーキが作動または解除できなくなる。そのほか、解除時に駐車ブレーキが半締結状態となり、そのまま走行を続けると、駐車ブレーキが引きずりをおこし、ブレーキシューが加熱され、最悪の場合、ブレーキシューが剥がれるおそれがある。
改善措置として、全車両、電動駐車ブレーキの制御プログラムを対策したプログラムに書き換える。また、ブレーキシューの状態を点検し、ブレーキシューが破損しているものは良品に交換する。
国内での不具合は45件発生、事故は起きていない。市場からの情報、国土交通省からの指摘およびイタリア本国からの情報により発見した。