東燃ゼネラル石油が発表した2015年6月中間期の連結決算は、経常利益が401億円の黒字に転換した。前年同期は175億円の赤字だった。
売上高は前年同期比18.2%減の1兆3841億円と減収となった。MOCマーケティング(旧・三井石油)の買収による販売網の強化で販売数量は増加したものの、原油価格下落による製品価格が下落したため。
損益では、原油・製品価格の下落で在庫評価損が発生したものの、石油製品のマージンが大幅に改善し、営業損益は407億円の黒字となった。前年同期は164億円の赤字だった。当期損益は前年同期の149億円の赤字から232億円の黒字に転換した。
通期業績見通しは修正した。売上高は前回予想より1000億円増の2兆6000億円となる見込み。7-9月期に石油製品のマージン想定を下げたことや、在庫評価損を300億円から450億円に増やしたため、営業利益は前回予想より60億円マイナスの250億円、経常利益が50億円マイナスの250億円を予想する。
当期純利益は極東石油工業の吸収合併で、税効果影響を想定、前回予想より40億円マイナスの120億円となる見込み。