UMWグループは12日、英ロールスロイスと航空機のエンジンのカバーの製造と組み立てを行うことで契約を締結した。契約の規模は8億3,000万リンギ。ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
契約期間は25年間で、ロールスロイスのエンジンである「トレント1000」のカバーを製造する。同エンジンは、「ボーイング787ドリームライナー」に搭載される。製造されたエンジンカバーはシンガポールに輸送され、試験などが行われる。製造工場はマレーシア国内であるとしたが、場所の詳細は明らかにされなかった。2017年の完工が見込まれている。また契約では、UMWと先住民信託評議会(MARA)が協力し製造工場の完成を前に人材育成を行う。
契約の締結式に臨席したナジブ・ラザク首相は、同契約に関して政府が2020年の高所得国家に向けて民間企業を経済成長の原動力とする方針に沿ったものであると表明。ロールスロイス社がマレーシア経済と人材を信頼していることから、契約に至ったとの見解を示した。