UMNO内部亀裂、センポルナ支部が反ナジブ姿勢…マレーシア

ナジブ・ラザク首相が先ごろムヒディン・ヤシン副首相の解任を含む内閣改造を発表したことを受けて、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)党内の亀裂が次々と表面化している。

エマージング・マーケット 東南アジア

ナジブ・ラザク首相が先ごろムヒディン・ヤシン副首相の解任を含む内閣改造を発表したことを受けて、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)党内の亀裂が次々と表面化している。

1MDB問題への対応を巡ってムヒディン氏と共にナジブ首相に対して厳しい態度をとり、ムヒディン氏と共に地方地域開発相職を更迭されたモハマド・シャフィー・アプダルUMNO総裁補は、8月15日に予定されているUMNOサバ州センポルナ支部総会へのナジブ総裁の招待を取り消した模様だ。シャフィー氏は、UMNOセンポルナ支部の支部長を務めている。

「ザ・スター」によると、シャフィー氏はナジブ首相の代わりにムヒディン氏や、同じくナジブ首相への批判を続けているマハティール・モハマド元首相を招待する意向だという。

シャフィー氏がUMNOを離党して、自身がかつて所属し1994年に解散した統一サバ州民組織(USNO)を再興させるとの噂も流れている。シャフィー氏はこれを否定している。

UMNOは1987年6月、12の支部代表が党大会や党内選挙の無効を訴え、テンク・ラザレイ・ハムザ元財務相を担いで新UMNO(自称UMNOマレーシア)を立ち上げる分裂騒ぎが起きている。今回のムヒディン氏とシャフィー氏の罷免についても、第2の1987年事件の再来となるのではと懸念する声が上がっている。

伊藤 祐介

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