ナジブ・ラザク首相は28日、内閣改造人事を発表した。1MDB問題を巡ってナジブ首相に対して厳しい姿勢をみせていたムヒディン・ ヤシン副首相が外れ、アハマド・ザヒド・ハミディ内務相が副首相に昇格した。
内務相はそのまま兼任する。新内閣人事は、7月29日付けで発効する。
ムヒディン氏は不正関与が疑われているナジブ首相に対して、真実を明らかにすべきと再三にわたって発言。首相府が余計な発言をしないよう苦言を呈する異例の事態となっていた。ムヒディン副首相が兼任していた教育相ポストには、マハジル・カリド副エネルギー・グリーン技術・水相が就任する。
ムヒディン氏と共に1MDB問題に厳しい態度をとっていたモハマド・シャフィー・アプダル地方地域開発相も閣僚から外れた。イスマイル・サブリ・ヤアコブ農業関連産業相が後任となる。
ハサン・マレク国内取引共同組合消費者行政相の後任にはハムザ・ザイヌディン副外務相が、それぞれ就任する。またイウォン・エビン科学技術革新相の後任として、ウィルフレッド・マディウス・タンガウ氏が就任する。タンガウ氏は初入閣。
マレーシア・インド人会議(MIC)の内部抗争に敗れて党籍を剥奪されたG. パラニベル天然資源環境相が外れ、ワン・ジュナイディ副内務相が後任となる。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ氏の後任の農業農業関連産業相には、アハマド・シャベリー・ チーク通信マルチメディア相がスライドし、新通信マルチメディア相にはモハマド・サレー・ケルアク氏が就任する。モハマド・サレー氏も初の入閣となる。
このほか、青年スポーツ相や観光相を歴任したアザリナ・オスマン氏が首相府相として、またオン・カチュアン元住宅地方自治相が第2通産相としてそれぞれ閣内に復帰する。
ヒシャムディン・フセイン国防相、ムスタパ・モハメド通産相、カイリー・ジャマルディン青年スポーツ相、リオウ・ティオンライ運輸相、S.スブラマニアム保健相、アハマド・フスニ第2財務相、テンク・アドナン連邦直轄地相、イドリス・ジュソー第2教育相、ナズリ・アブドル・アジズ観光相、ファディラ・ユソフ公共事業相、リチャード・リオット人的資源相、アブドル・ラーマン・ダーラン都市福祉地方自治相、ダグラス・ウガー農園・一次産業相、マキシマス・オンキリエネルギー・グリーン技術・水相、アニファ・アマン外務相、ロハニ・アブドル・カリム女性家族社会発展相は留任する。