世界文化遺産として国際的に知られるペナン島ジョージタウンだが、マレー人保守派の非政府組織(NGO)が英国植民地時代の前の名称に戻すよう提唱している。ザ・サンが報じた。
ジョージタウンの元の名称は「タンジョン・ペナガ」。同NGOは、ジョージタウンが植民地時代に付けられた名称であり、「タンジョン・ペナガ」の方がよりペナンの歴史遺産を反映していると強調。「歴史は西欧ベースでなく事実に基づくべき」と述べた。その上で、同様に植民地時代に付けられた地名が後に変更となったインドのチェンナイやインドネシアのジャカルタの例を挙げた。
ペナンはケダ王国の支配地だったが1786年に英国に所有権が移った際に、島名が英国王子の称号であるプリンス・オブ・ウェールズ島に、街名が英国国王ジョージ3世にちなんでジョージタウンとなった。