東京ビッグサイトで開催中の「MF-Tokyo 2015 プレス・板金・フォーミング展」では多数のプレス機、塑性加工マシン、およびその関連製品・技術が展示されている。
兵庫県のパスカルは国内では数少ないガススプリングのメーカーだ。金型を押さえつけるために通常はコイルスプリングを使うが、同じ圧力を得るために、より小型で面積効率のよいのがガススプリングだ。国内には、海外メーカーの輸入代理店などが多いが、国内でガススプリングをスクラッチで製造しているメーカーは少ない。パスカルでは山形の工場で、摺動部を密閉しているロッドシール以外すべてを自製しているのが特徴だ。
例えば同社のDSDシリーズはシリンダ外径が38mmという小型スプリングでも初期荷重が1トンという。同様な性能をコイルスプリングで出そうとすると、40mmのスプリングが10本必要となる。当然、コイルスプリングより高価なものだが、荷重のかかりかた、ストローク、耐久性などはガススプリングに部がある。
それでも長期の使用でガスが抜けてしまったら、シール部分の交換はできないそうだが、ガスの最充填は可能だという。