クアラルンプールの家電ショッピングモールの「ローヤット・プラザ」で起きた暴動に関して、ナジブ・ラザク首相は、原因が民族問題によるものではないと述べ平静を呼びかけた。
ナジブ首相は、ただの窃盗事件であると表明。国民はただの犯罪であっても民族問題として捉える傾向があると指摘した。真実を確認するようにし、ソーシャルメディアに掲載されたデマを信用しないよう呼びかけた。
暴動は11日にスマートフォン販売店で窃盗事件がきっかけで起こった。窃盗の疑いで捕まった男の仲間が店舗の商品や設備を破壊し、店員を殴るなどした光景を撮影した動画が、民族問題に起因するものと曲解され広まった。こうしたことが引き鉄となり、マレー系の非政府組織(NGO)の代表者を含む100人以上が12日「ローヤット・プラザ」に集結。偏見ある捜査が行われているとして抗議を行い、抗議者が暴徒化し、車を破壊したり取材をしていたジャーナリストを殴るなどした。11日から同事件に関した逮捕者数は18人となっている。
一方で「ローヤット・プラザ」は13日、暴動は収まったものの多くの店舗が店を閉めている状態だった。