ルフトハンザドイツ航空、「空飛ぶ集中治療室」を長距離路線用機材に導入

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ルフトハンザドイツ航空の「空飛ぶ集中治療室」
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  • ルフトハンザドイツ航空(イメージ)

ルフトハンザドイツ航空は、6月から、世界的にユニークな「空飛ぶ集中治療室」を長距離路線用機材に導入したと発表した。

「空飛ぶ集中治療室」と呼ばれる患者搬送コンパートメント(PTC)は、技術会社ルフトハンザ・テクニークがルフトハンザのメディカルサービスと協力して開発した。

ルフトハンザはフランクフルト、ミュンヘンの両ハブ空港を出発する長距離路線の全ネットワークでPTCを整備した。

ルフトハンザは1999年からボーイング747-400型機、エアバスA340型機、A330型機でPTCを運用、毎年最大100人の集中治療対象患者を輸送している。今回、進化したPTCをエアバスA380型機、ボーイング747-8型機のために設計、導入した。

新しいPTCは、定期旅客機に導入されていることから、時間を最大50%節約できるほか、コスト削減も図れる。広いPTC室内は、患者のベッド、治療に当たる医師と、ルフトハンザのクルーメンバー(PTCメディカルクルーメンバー)のための座席2つ、集中治療のための設備、必要な器材、医薬品を設置するのに十分なスペースを確保する。

PTCでの集中治療を必要としない患者には、「ストレッチャー」や必要に応じて独立型の酸素供給装置などの医療サービスを、フライト前に予約できる。

ルフトハンザは、全世界9000人以上の医師が参加している「ドクター・オン・ボード」プログラムを運営している。ルフトハンザの全就航地で、利用客が体調を崩した場合や医療援助が必要な場合、料金ベースで契約医師とのコンタクトを提供する。

《レスポンス編集部》

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