「事故処理が面倒」逃走の男、飲酒運転の発覚逃れか

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14日午後11時10分ごろ、奈良県天理市内の国道169号で追突事故を起こした男が逃走。これを阻止しようとした被追突側の運転者が約60mに渡ってひきずられる事件が起きた。車両はそのまま走り去ったが、警察は後に40歳の男を傷害などの容疑で逮捕している。

奈良県警・天理署によると、現場は天理市石上町付近で片側1車線の直線区間。京都府木津川市内に在住する31歳の男性が運転する乗用車に対し、後ろから進行してきた軽トラックが追突。軽トラックの運転者は「この場で示談しよう」と申し出たが、男性が警察へ通報しようとしたところ、クルマに乗り込んで逃走しようとした。

男性が運転席側のドアをつかんで逃走を阻止しようとしたが、男はクルマを急発進させるとともに、蛇行を開始。男性は約60mに渡ってひきずられ、打撲などの軽傷を負った。

クルマはそのまま逃走したが、通報を受けた警察では目撃されたナンバーから車両を特定。奈良市内に在住する40歳の男が容疑に関与したものと判断し、自宅に戻っていた男から事情を聞いたところ、「事故の手続きが面倒で逃げた」などと供述したことから、傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕している。

聴取に対しては「酒を飲んでいた」とも供述。逮捕後のアルコール検知では、基準値以下のアルコール分を検出している。警察では飲酒運転の発覚を逃れようとしたものとみて、男を厳しく追及するとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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