ホンダは、タカタと米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)がエアバッグ・インフレーターのリコール拡大で合意したことを受けて448億円の品質関連費用が追加で見込まれると発表した。
タカタは、エアバッグのインフレーターに欠陥があったことを認め、NHTSAとリコールを拡大することで合意した。ただ、欠陥の原因が不明なため、ホンダとして品質関連費用に関する見積もりを変更、448億円の品質関連費用を追加で計上する。
インフレーターの不具合の原因がタカタにあった場合、ホンダはタカタに求償する予定。
ホンダでは、6月下旬に金融庁へ提出する2015年3月期の有価証券報告書には、修正後に発生した事象として反映させるとともに、2015年3月期決算短信も修正後に発生した事象として、有価証券報告書の提出日に公表するとしている。
このため、2015年3月期業績は、大幅減益となる見通しだが、2015年3月期の期末配当1株当たり22円は変更しない。2016年3月期の年間配当予想1株当たり88円も変更しない。