ここで同氏は、IoTによって可能となる「サイバーフィジカルシステム(Cyber Physical Systems)を提唱する。サイバーフィジカルシステムとは、ICTよりも一段上のもので、4つの領域から説明できるという。その4領域とは、「Cloud and Software Defined Paradigm」「Embedded systems & IoT」「Mobility and network connectivity」「Big Data Analytics」だ。それぞれが融合、交差することによって、新しい産業が創生され成長していくとアインシュタイン氏は説明する。
1 Cloud and Software Defined Paradigm(クラウド&ソフトウェアディファインパラダイム)
Cloud and Software Defined Paradigmとは、サーバーやストレージ、ネットワークといったコンピューティングリソースを最適に活用できるようにするためのソフトウェアおよびクラウドのフレームワーク。このパラダイムが進化することで、ITインフラ全体の運用管理が自動化され、膨大なデータを効率的に処理できるようになる。「アクセスが容易で、対費用効果の高いストレージが実現し、プログラミング可能なネットワークが新しいビジネスアプリケーションを創造する」とアインシュタイン氏は述べる。