6月7日、名古屋市鶴舞公園においてイギリス車のイベント、“BRITISH CLASSIC CAR MEETING 2015”が開催された。主催は名古屋市緑化センター。協力は名古屋市公会堂と名古屋MGカークラブだ。
鶴舞公園は明治42年(1909年)に、第10回関西府県連合共進会(地方万博)の会場として作られた。名古屋市が設置した最初の公園であり、平成18年には「日本の歴史公園百選」に指定、平成21年には国の登録記念物に登録された公園だ。また、桜をはじめとした多くの花の名所としても知られており、今回のイベントも“花まつり”の一環として開催された。因みに自動車を展示してのイベントは初開催となる。
当日会場には30台余りのイギリス車が集合。そのほとんどはMGで占められ、戦前の『J2ミジェット』から1990年代の『MGF』まで、様々なMGを見ることが出来た。
当日は10時に開会式とともにファンファーレでスタート。終日会場にはバグパイプの音色が流され、噴水塔などがある洋風庭園とともにイギリスの雰囲気が味わえた。スケジュールはお昼前にロッカーカバーレース(エンジンのロッカーカバーにタイヤを取り付けて、斜面を下り最も早く規定ラインまで到達するかを競うもの)が開催されたほかは特になく、参加者たちは各々、クルマの周りや公会堂などでクルマ談議に花を咲かせていた。
鶴舞公園事務所所長の松井好直さんは、「ここは毎日多くの方に来場してもらっている公園で、定期的にイベントも開催している。しかし、新たなイベントも必要との考えていたところ、名古屋MGカークラブから(イベントの)提案があった」という。名古屋MGカークラブは設立40年の歴史を誇るクラブであることも、提案受け入れに有利に働いた。
「今回、来場者から新しいイベントだと興味を持ってもらえたようなので、ぜひ継続的に、年1回から2回は開催していきたい」と今後の実施に意欲的だった。