「難民キャンプを観光アトラクションに」発言が波紋

タイ国境に近いペルリス州でロヒンギャ難民の大量の埋葬地が発見された事件に関連し、シャヒダン・カシム首相府相が「よい観光アトラクションになる」と発言し不謹慎だと野党などから批判を浴びている。

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タイ国境に近いペルリス州でロヒンギャ難民の大量の埋葬地が発見された事件に関連し、シャヒダン・カシム首相府相が「よい観光アトラクションになる」と発言し不謹慎だと野党などから批判を浴びている。

シャヒダン氏は、そうした発言はしていないと真っ向から否定。「テントなどの難民の遺物がそうした出来事が起きたという記憶を呼び起こさせる」と述べただけだと反論した。

難民が強制労働させられていたとみられるキャンプは、ペルリス州パダン・ベサルとワン・ケリアンで発見された。これまでに139の墓が発見され、数百人が埋葬されているとみられる。人が生活していた名残とみられる、テントや衣類、生活用品なども大量に見つかっている。

人権団体などは難民キャンプが以前から存在していたことは周知の事実であり、マレーシア政府が知りながら目をつぶってきたと批判している。シャヒダン氏の発言についても、マレーシア政府の無関心さを反映したものと受け止められている。

伊藤 祐介

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