マレーシア航空(MAS)の経営再建及び新会社への移行に伴い、2万人の従業員の3分の1以上が解雇されるが、労働協約(CA)に基づいた金額の慰謝料が支払われることが明らかとなった。
MASの従業員が結成している9つの労働組合の代表に26日、CAの内容に合わせた金額の慰謝料が支払われると通知があった。
親会社のカザナ・ナショナルは、従業員への慰謝料などの支払いとして16億6,000万リンギを割り当てる計画としていたが、24億リンギ程度まで増えると見込まれている。
従業員には近く解雇通知あるいは解雇通知と再雇用通知が送られる見通しで、これまでの報道では、MASの財政状態が危機的な状況にあることから、解雇に際する慰謝料の額はCAにより決められた額の半額程度となる可能性があるとされており、労働組合から反発の声が上がっていた。