第11次マレーシア計画「年率5-6%の経済成長目指す」…マレーシア首相

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マレーシアのナジブ・ラザク首相(参考画像)
  • マレーシアのナジブ・ラザク首相(参考画像)
  • マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)

ナジブ・ラザク首相は21日の下院議会で、最新の国家5カ年計画「第11次マレーシア計画」(11MP、対象期間2016-2020年)の概要を発表した。2020年の先進国入り目標に向け、ラストスパートをかけるための内容が盛り込まれた。

▽公平な社会に向けた包容性の拡大▽全ての国民の福祉向上▽先進国入りに向けた人的資源の開発▽持続性・回復力のあるグリーン技術成長の追求▽経済成長を下支えするインフラ強化▽一層の繁栄に向けた革新的経済成長--の6つが主要戦略。

2020年まで年率5-6%の国内総生産(GDP)成長を目指し、国民総所得(GNI)についても年率7.9%の成長を目指す。一人当たりのGNIの目標は5万4100リンギ、現在6141リンギの平均世帯収入の1万540リンギへの引き上げを目標とする。インフレ率は年率3%以下を目標とする。

民間投資は年率9.4%の成長、輸出は4.6%成長を目指す。物品・サービス税(GST)の税収は向こう5年で1,570億リンギと予想、財政赤字は対GDP比45%までの圧縮を目差す。石油・ガス関連の財政依存度を15%にまで引き下げ、技能労働者の全労働人口に占める割合を35%に引き上げる。

伊藤 祐介

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