ボッシュ・オートモーティブ(以下、ボッシュ)は5月19日、ドイツ・シュトゥットガルト郊外ボックスベルグテストコースで国際的なプレスブリーフィングを開催した。
ボッシュは、大きく分けて4事業を展開。モビリティ・ソリューションズ、インダストリアル・テクノロジー、コンシューマー・グッズ、エナジー&ビルディング・テクノロジー。ボッシュは従来自動車機器テクノロジーと読んでいた事業セクターをモビリティソリューションズ事業と変更している。
このモビリティソリューションズ事業が、ボッシュ・グループ最大の事業部門。2014年の売上高は333億ユーロで、総売上高のおよそ68%を占めた。
5月19日、モビリティ・ソリューションズ事業部が発表した2015年第1四半期(1-3月)決算では、売上高が前年同期に対して13%増加。営業実績は、前年同期に対して8.9%増と、好調だった。
同部門のロルフ・ブーランダー統括部門長によると、8.9%の伸び率は、世界の自動車生産成長率の2倍以上。横滑り防止装置のESCや、ガソリンおよびディーゼルエンジンの直噴システムの販売が、それぞれ約20%伸びたのが大きいという。特に中国におけるクリーンディーゼルシステムの売上高が伸びている。
同統括部門長は、「今年2月ステアリング部門をZF社から購入し、ボッシュ・オートモーティブ・ステアリングとして組織再編を行った。すでに10%以上の名目成長率となって現れた。モビリティソリューションズ事業では126の製造拠点と59のコンピテンスセンターによる世界的なネットワークを構築し、従業員数は20万5000人。そのうち3万9500人ほどが研究開発に従事している。技術的、そして国際的な立場でも、ボッシュの地位は良好。2015年も、市場を上回る売上成長が見込まれる」と語っている。