4月の企業倒産件数は14.9%減の730件、全地域で減少…帝国データバンク

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件数 負債総額の推移
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帝国データバンクが発表した2015年4月の企業倒産件数は前年同月比14.9%減の730件、2か月ぶりに前年同月を下回った。負債総額は同34.2%増の1918億9100万円と、3か月連続で前年同月を上回った。

倒産件数の業種別では、7業種中6業種で前年同月を下回った。このうち、運輸・通信業(27件、前年同月比41.3%減)、建設業(122件、同27.4%減)、サービス業(148件、同12.4%減)、小売業(164件、同11.4%減)の4業種は前年同月比2ケタの大幅減少となった。一方、不動産業(28件、同21.7%増)は唯一前年同月を上回った。

主因別では、「不況型倒産」の合計は617件(同13.8%減)となった。構成比は84.5%(前月80.4%、前年同月83.4%)と、前月を4.1ポイント、前年同月を1.1ポイントそれぞれ上回った。

負債額別では、負債5000万円未満の倒産は409件で、前年同月を13.0%下回ったものの、構成比は56.0%と、前年同月を1.2ポイント上回り、30か月連続で過半数を占めた。一方、負債10億円以上の倒産は25件にとどまり、3か月ぶりに30件を下回った。資本金別では、個人経営と資本金1000万円未満の合計が431件、構成比は59.0%を占めた。

地域別では、2014年5月以来11か月ぶりに9地域すべてで前年同月を下回り、このうち関東(270件、前年同月比14.6%減)、近畿(178件、同14.4%減)など8地域で前年同月比2ケタの大幅減少となった。なかでも、四国(9件)は前年同月比47.1%、北海道(23件)は同30.3%の大幅減少となった。

《纐纈敏也@DAYS》

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