欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは5月13日、4月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は49万6100台。前年同月比は4.8%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
1-4月の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年同期比2.4%減の89万9400台。中国を含めたアジア太平洋地域も、2.2%減の97万2000台にとどまる。
また、北米の1-4月実績は、前年同期比0.4%増の18万5100台。このうち米国は、10万9200台にとどまり、前年同期比は7.5%のマイナス。
信用不安からの回復傾向を示している欧州は1-4月、前年同期比2.5%増の58万2000台。このうち、西欧(ドイツを除く)は、6.6%増の31万8100台。地元ドイツは7.6%増の19万8100台と、プラスを維持した。ロシアは、前年同期比47%減の2万4300台と、大幅な減少が続く。
2014年のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売台数は、初の600万台超えとなる約612万台。2015年1-4月実績は、前年同期比2.2%減の198万台だった。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「世界市場の状況が、困難なことに変わりはない。とくに、南米とロシアを注視している」と述べている。