日産自動車のカルロス・ゴーン社長は5月13日に横浜市の本社で開いた決算会見で、減速感が出てきた中国市場について「心配していない」と述べ、需要動向に楽観的な見方を示した。
中国の新車市場は、4月に実質的に2年7か月ぶりとなる前年比減少となった。メーカー各社による値引きや価格改定などの動きも出ている。ゴーン社長は「重要な数字は乗用車の小売り販売の台数」としたうえで、「その市場は1~4月に12%拡大しているし、日産は20%伸びた」と、順調な実績をアピールした。
さらにゴーン社長は「排ガス規制の関係で商用車が減少しているものの、われわれはその対応もできた」と語った。同時に「大きな市場になったので競争は激化しているが、日産は日系ブランドのナンバーワンを維持していく」と述べた。日産は15年に中国では過去最高となる130万台(前年比6%増)の販売を計画している。