日本電業工作は27日、ワイヤレス電力伝送(WPT)システム向け高調波抑制フィルタを開発したと発表。電気自動車をはじめとした将来的な需要に対応する。
今回開発した製品は、ワイヤレスで電力を伝送する際に利用する高調波抑制フィルタ。電力伝送時に発生する高調波漏えい電磁波が、周囲の電子機器等に悪影響を及ぼすのを抑制する。
従来品よりも30%のダウンサイジングを図りつつ、小型化による電力伝送の損失や発熱を抑えたことで、オフィス機器や家電機器への給電・充電をはじめ、家庭用IHクッキングヒーターのような原理で産業に用いられる高周波加熱装置などへの用途に対応。特に、電気自動車の搭載バッテリへの充電に需要が見込まれる。将来的な電気自動車の普及拡大に向けた先進的な製品開発となる。