国際石油開発帝石、アブダビにある世界最大規模の陸上油田の権益を取得

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国際石油開発帝石は、子会社ジャパン石油開発を通じて、アブダビ首長国陸上のADCO鉱区の入札に参加し、鉱区の参加権益5%を取得したと発表した。

2015年1月1日からの40年間、利権契約を同国政府とアブダビ国営石油会社と締結した。大規模な陸上油田の開発・生産に日本企業が参画するのは初めて。

日本の企業が陸上権益を新規獲得するのは2009年以来。この結果、日本の自主開発原油量を約15%引き上げられる。加えて、同油田からの原油についてはホルムズ海峡を回避した輸出が見込まれることから、日本の石油の安定供給確保にも貢献する。

権益を取得した鉱区は、同国陸上に位置する11の生産油田と4つの未開発油田で構成しており、同鉱区全体で日量約160万バレルの原油が生産されている世界有数規模の巨大油田群。

鉱区の権益保有会社であるアブダビ国営石油会社がオペレーターを務めており、2017年までに原油生産量を日量180万バレルに引き上げるため、開発作業を進めていく予定。国際石油開発帝石による参画は、トタールに次いで2番目。1939年の同油田の権益付与以来、初めてのアジア企業の参画となる。

また、同鉱区から生産される原油は、同国西部地域のジェベルダナからの出荷に加えて、2012年に稼働を始めた石油パイプラインを利用してインド洋に面したフジャイラからも出荷されている。

《レスポンス編集部》

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