日照時間、平年の半分…雨の東京を走る軽量ステンレス車で感じる“異変”

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雨のなかを走る東京圏の電車たち
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東京都心は前日に引き続き雨の一日となった4月14日、都心では、軽量ステンレス製車体の電車が「ガタガタガタ……」という音と大きめ振動を発してホームへと滑り込む姿が見られた。この挙動は、クルマでいうアンチロック・ブレーキ・システムが作動している瞬間だ。

同日15時ごろ、濡れたレールの上を100km/h近いスピードで走るE233系(JR)の電動車に立つと、停車駅の手前でほぼ毎回、「ガタガタガタ……」と縦に揺れる。運転台の後ろにいると、液晶モニターに見かけない表示が点灯する。

駅に近づき、乗務員が100km/hあたりからブレーキを当てると、90km/hまで速度が落ちたころ、「滑空」という文字がモニターに表示される。空転滑走 ・再粘着制御などと呼ばれる機能で、車輪が滑り始めてもブレーキのレベルにあわせて最適な制動距離を保つもの。停車時はときおり、モーターの音程も上下動する。

雨が続く14日に乗ったE233系の乗務員は、「こうした軽いクルマはよく車輪が空転する。それを抑える機能が働くと、とくに電動車は激しく縦に揺れるので、気になる乗客もいるかも」と話していた。

日本気象協会は4月12日、「最近10日間の日照時間の平年差」を発表。東京は49%と平年の半分ほどの日照時間しかなかったと伝えている。

《レスポンス編集部》

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