ペナン港への大型船入港を可能とするための大水深化浚渫プロジェクトが延期となったことがわかった。北マレーシア海運業者協会(NMSAA)が明らかにした。
浚渫プロジェクトは、水深を現在の11メートルから15メートルに掘り下げる事業。2010年に開始される計画だったが、民営化の手続きに時間を要したため遅延していた。同プロジェクトは第10次マレーシア計画(10MP、対象期間2011-15年)に盛り込まれており3億5000万リンギが割り当てられていた。
ペナン港を運営するペナン・ポートとNMSAAは、3月12日に会合を行った。現在の水深で4000-5000TEU(20フィート標準コンテナ換算)クラスのコンテナ船を取り扱うことができるため、プロジェクト延期を決定した。ペナン港に寄港するコンテナ船の70%が東南アジア諸国連合(ASEAN)域内向けとなっている。それらのコンテナ船の大きさは平均で2500TEUであり、最大でも5000TEUとなっている。
ペナン港の昨年の取扱量は、前年比2.4%増の126万TEUだった。2013年の通年決算では売り上げは3億4580万リンギだが、純損失は910万リンギとなった。