気象庁は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で研究開発してきた「空港低層風情報(ALWIN)」が、2016年度からの実用化に向けたシステム開発を開始すると発表した。
ALWINは、気象庁が成田国際空港などに設置した空港気象ドップラーライダーや、ドップラーレーダーの観測データから、JAXAの気象情報技術により、着陸進入経路上の風情報を、航空会社の運航支援者やパイロットへ伝えるシステム。
パイロットは、管制官や運航支援者からの無線交信に加え、大半の旅客機が装備するデータリンク装置「ACARS」を使って、タイムリーに情報を得ることが可能となる。さらに、事前に風の変化に備えることもでき、安全で高効率な航空機の運航に役立つ。