マレーシアの高所得国家入り「実現可能」…IMF首席副総裁

マレーシアが2020年までに高所得国家入りを目指していることについて、国際通貨基金(IMF)のデヴィッド・リプトン首席副総裁は、目標達成に向けて順調に進んでいるとの考えを明らかにした。ザ・スターが伝えた。

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシアが2020年までに高所得国家入りを目指していることについて、国際通貨基金(IMF)のデヴィッド・リプトン首席副総裁は、目標達成に向けて順調に進んでいるとの考えを明らかにした。ザ・スターが伝えた。

マレーシアは2020年までに国民1人当たりの国内総生産(GDP)を1万5000米ドル(5万5695リンギ)とする目標を立てている。

東南アジア諸国連合(ASEAN)財務相会合に合わせて、中央銀行バンク・ネガラが主催した夕食会で、リプトン首席副総裁は、ASEAN加盟国が生活水準を高め、先進国の仲間入りをするためには改革が必要で、2040年にはマレーシアの所得レベルが英国の水準に近づくとの考えを明らかにした。

また、労働者の生産性の向上や技術、インフラ、教育、融資など様々な面でのギャップを解消する努力も必要だと述べた。また労働者のスキルアップや国内でイノベーションを進めることも重視するべきとの考えを示した。経済協力の面では、環太平洋経済連携協定(TPP)などの貿易協定が非関税障壁を取り去り、貿易を促進させることに役立つと述べた。

千田真理子

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