マレーシア連邦政府は、財務省傘下の1マレーシア・デベロップメント(1MDB)への財政支援として合計9億5000万リンギを拠出したことを明らかにした。ザ・スターが報じた。
アハマド・フスニ・ハナズラ第2財務相が明らかにしたところによると、9億5000万リンギはスタンドバイ・クレジットから出したもの。スタンドバイ・クレジットは、金融機関が借り手に対して一定期間の融資を保証するもの。1MDBの負債総額は420億リンギにのぼっている。
1MDBのアルル・カンダ会長兼取締役は声明を発表し、9億5000万リンギは商業融資契約に基づいた融資であると説明。財務省との間で結んだ契約に基づき、予め決められた目的にのみ資金を活用すると述べた。
1MDBは主要資産の戦略的な見直しを進めている。100%株主である財務省による融資を受けることで、より効率的に事業見直しを行うことができるという。
アハマド・フスニ・ハナズラ第2財務相は、1MDBは新規株式公開(IPO)を2度延期しており、長年経営を苦しめているキャッシュフローの問題は解決できると見込んでいると述べた。