子犬の里親探しイベント、イスラム少女写真で波紋…マレーシア

先ごろペナンで行なわれた子イヌの里親探しのイベントにおいて、トドゥン(スカーフ)を被ったイスラム教徒とみられる少女が禁忌である子犬を抱いている写真付きの記事が、「ペナン・キニ」名義のフェイスブックに掲載され、波紋が広がっている。

エマージング・マーケット 東南アジア

先ごろペナンで行なわれた子イヌの里親探しのイベントにおいて、トドゥン(スカーフ)を被ったイスラム教徒とみられる少女が禁忌である子犬を抱いている写真付きの記事が、「ペナン・キニ」名義のフェイスブックに掲載され、波紋が広がっている。

同イベントは野犬保護活動を行なっている非政府組織(NGO)「サーブ・アワー・ストレイズ」(SOS)がハン・チアン・カレッジと共同で3月4日から8日にかけて開催したもの。問題の写真には「イスラム教徒に子犬を抱かせるイベントがペナン州で広がっている」とのキャプションが付けられている。

これに早速、与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)ペナン支部青年部が反応。同イベント主催者がイスラム教徒に反宗教的な行為を奨励する隠された意図をもって行ったものだと主張し、イベント内容を調査するよう同州宗教局に要請した。

これに対しSOS側は、「ペナン・キニ」の主張は事実無根であるとし、いたずらに民族・宗教間の対立を煽ろうとするものだと批判。「ペナン・キニ」に公開謝罪を求めている。ハン・チアン・カレッジ側も写真の少女が同カレッジの学生でないとしている。

伊藤 祐介

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