クランタン州コタバルでは、イスラム教徒による金曜日の礼拝を奨励するため、先月14日からすべての買い物施設やレストランなどの事業所の営業を2時間中断する条例が制定されていたことがわかった。
トレンガヌ州においてもショッピングモールなどの買い物施設を1月2日より2時間営業を停止しており、イスラム教徒の礼拝を推奨する動きが広まっている。
コタバル地区の条例により、金曜日の午後12時30分から2時間にわたり事業所を閉鎖しなくてはならない。イスラム教徒以外も従わなくてはならないことから、不満の声があがっている。
同州のマレーシア華人協会(MCA)の議員は、非ハラル(イスラムの戒律に則った)事業を行っている企業に対しては無意味であるとの見解を示した。チュー・メイフン党首補もコミュニティを対象に導入すべきでると指摘した。
レストラン経営者は、従業員がイスラム教徒ではないが店舗を閉鎖しなくてはならず、ビジネスに影響が出ると不満を示した。コタバルの住民らからも観光産業やビジネスにマイナス影響を及ぼすと懸念の声が上がった。
(ザ・スター、2月16日)