芝浦工大と川口市、産学連携で6輪車いすを開発…段差や脱輪に強い

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芝浦工業大学の学生チームが企業と開発した、6輪機構搭載の車いす
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芝浦工業大学は、学生チームが埼玉県川口市の企業とともに、段差を乗り越えやすい6輪機構を搭載した車いすを開発したと発表した。

芝浦工大は、企業や自治体との取り組みを通じて、地域の課題を解決しながら実践的な人材育成を目指す授業「産学・地域連携PBL」を実施。大学院生2名と学部3年生2名でチームを組み、栄精機製作所を中心にした川口市内の企業とともに、新たな機能を持つ車いすの開発を進めていた。

これまで、車いすで段差を乗り越えるときや車輪が溝にはまったときなどには体重移動で前輪を浮かす操作が必要だった。しかし、転倒する危険をともなうため、学生たちは、この問題を解決して段差や脱輪に強い新たな機構とすることをコンセプトとし、設計、プロトタイプの製作を行った。

開発したのは、尺取り虫の動きを参考にした、前輪、中輪、後輪の計6輪の機構。手元のレバーを前後に動かすことで容易に段差を乗り越えたり、溝から車輪を持ち上げることのできる設計とした。

今後は、引き続き学生と企業で打ち合わせや実験を重ね、「MADE IN 川口」としてビジネスになる製品を目指して取り組んでいく。

《纐纈敏也@DAYS》

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