トヨタ自動車の米国法人、米国トヨタ販売は1月30日、米国で2月12日に開幕するシカゴモーターショー15に、サイオン『FR-S』(日本名:トヨタ『86』)のカスタマイズカーを出展すると発表した。
この86のカスタマイズカーは2014年11月、米国ラスベガスで開催されたSEMAショー14で初公開。サイオンは、SEMAショー恒例の「チューナー・チャレンジ」を開催している。
今回のチューナー・チャレンジでは、カスタマイズのベース車両に86を起用し、チューナー3社が腕を競った。サイオンがメディアパートナー3社に、FR-Sと1万5000ドルを支給。メディアパートナー3社はそれぞれ、チューナーに協力を依頼。1万5000ドルの予算内で、3か月の期限内に、最高のカスタマイズを追求した。
3台の中で、最優秀作品に選ばれたのが、シカゴモーターショー15に出品される「Speedhunters」がカスタマイズした1台。1970年代、米国のIMSAで活躍した日本のレーシングカーがモチーフ。ワイドフェンダー化された白いボディに、フェンダーミラーを組み合わせ、当時のレーシングカーを表現する。
2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンには、コスワース製のスーパーチャージャーを追加するなどのチューニングを実施。足回りは、サスペンションとブレーキを強化。室内は、運転席以外のシートを取り払い、ロールケージを組み込む。
サイオンのモーターショー&イベント担当、ランディ・ジョー氏は、「サイオンは顧客と、様々な方法でのつながりを模索している。シカゴモーターショー15での展示も、その一環」とコメントしている。