ムスタパ・モハメド通産相は、今年貿易高と輸出が2-3%の割合で成長するとの予想を明らかにした。昨年のそれぞれの成長率5.9%、6.4%からは減速する見込み。
世界経済の成長率が3.8%から3.5%に落ち込むと見られていることや、通貨市場の不透明感の高まり、原油価格の下落やコモディティ価格が低迷していることなどが影響するという。原油の国際価格は1バレル50米ドル程度で推移しているが、ムスタパ大臣は今年は1バレル55米ドルとなり来年以降回復すると見込んでいる。
対米ドル市場での通貨リンギ安についてはマレーシアの輸出競争力向上、特に電気・電子(E&E)セクターの輸出に好都合だという。米ドル建てで決済されている輸出に関しては大きな影響はないという。
通産省は今年も貿易黒字となると予想している。