小売価格間もなく上昇に転じる見込み
自動車燃料価格が6年ぶりの安値でシドニーなど都市部では1リットルが1ドルを割る状態になっていたが、ドライバー団体のNRMAや銀行系のコムセックが、「現在のペトロール安値は間もなく終わる。今のうちに車を満タンにしておくよう」にと呼びかけている。
シドニー・モーング・ヘラルド紙の報道によると、最安値は2008年以来で、91オクタン無鉛燃料が1ドルを割り、エタノール10%含有のE10は1リットル95セントにまで下がっていた。しかし、1月には世界の石油価格が1バレル$US50からすでに20%上昇している。
NRMAのカイル・ローズ会長は、「店によって1リットルあたり20セントから30セントの違いがあるので、一番安いところを探し、今すぐ満タンにしておくよう。店によっては安い時期に買ったペトロールをまだ安値で小売りしているが、間もなく卸値が上がり始める。先週101セントだったところでも110セントになっている。来週には小売価格がリットルあたり$1.20前後になるはず」と語っている。
コムセックのエコノミスト、セバスチャン・サバンス氏も、短かった蜜月時代も終わり、これから上昇に転ずる。原油価格に注意すると、すでに最低価格を過ぎた。これから上昇していくが、その上に豪ドル安の二重パンチだ」と語っている。
原油価格は、ブレント原油1バレルあたりで1月の最低期には$US45.19に達したがそれ以降上昇に転じ、2月6日には$US56.17になっている。また、ウェスト・テキサス・インターミディエイトも$US43.58から$51.39に達している。
また、2月1日現在の各州都の自動車燃料最低価格は、シドニーで101.4セント、キャンベラで117.3セント、メルボルンで102.2セント、アデレードで99.7、パースで104.5セント、ダーウィンで123.1セントとなっている。
■ソース
Fill up now, the cheap petrol honeymoon is over