2月1日のマレーシア連邦直轄地デーにあわせて連邦直轄地における称号の授与式が行なわれ、香港のスター、ジャッキー・チェンさんが「ダトゥック」称号を受賞して周囲を驚かせたが、「なぜジャッキーが?」との疑問の声が国内から上がっている。
マレーシアの人気俳優・監督のアフディン・シャウキさんはFacebook上で、「称号は国に貢献したマレーシア人に与えられるべきであり、何の貢献もないジャッキーへの授与は常識を超えている」と批判した。
テンク・アドナン連邦直轄地相は「マレーシアに多くのジャッキーファンがおり、特にクアラルンプールに多い」と説明する一方、昨年起きたマレーシア航空(MAS)MH380便の失踪事件で失墜したマレーシアのイメージ回復につながると述べ、政治・外交的な動機が背後にあることも明かしている。
中国寄りの華字紙各紙は、批判意見にはほとんど触れず受賞を称賛する報道に終始している。