米国の国際人権団体フリーダムハウスは「2015年度世界自由度報告」を発表。マレーシアは昨年、一昨年に続いて「部分的に自由」のカテゴリーに分類されたが悪化に向っていると評価された。
同調査は195カ国及び15地域を対象に政治的権利と自由権について評価したもので、自由度の高さによって「自由」、「部分的に自由」、「不自由」に分類、さらに1-7で格付けした。89カ国・地域が「自由」、51カ国・地域が「部分的に自由」、51カ国・地域が「不自由」に分類された。
マレーシアの政治的権利と自由権は昨年に続いてそれぞれ「部分的に自由」の4と格付けされたが、フリーダムハウスは、政敵に対する煽動法の濫用、シーア派ムスリムや性転換者への嫌がらせ、批判に対する誹謗中傷罪の濫用などが目立つとして、悪化方向に向っていると評価した。