国土交通省は、重量が基準の2倍以上の悪質違反者に対する即時告発(レッドカード)を実施するなど、「車両の通行の制限について」の関係法令を一部改正すると発表した。
道路の老朽化対策は喫緊の課題で、道路の維持・修繕をより適切に実施していく必要がある一方で、道路の劣化に与える影響が大きい重量を違法に超過した大型車両の対策が求められている。
国などが実施した実験結果によると、道路橋の劣化に与える影響については、軸重20トンの車1台が10トン車の約4000台相当となり、全走行車両の0.3%の重量を違法に超過した大型車両が、道路橋の劣化の約9割以上を引き起こしている。
違反で重大交通事故を起こしたドライバーや、指導したにもかかわらず違反を繰り返す常習違反者を対象に告発をしてきたが、今後は、基準の2倍以上の重量超過した悪質違反者を、現地取締りで違反を確認した場合、この事実だけで告発(レッドカード)の対象とするなど、違反者に対する取締りを強化する。告発による罰則は道路法102条により100万円以下の罰金などが課せられる。
施行日は2月23日。