政府系投資会社カザナ・ナショナルの調整済み時価総額(NWA)が2014年末時点で1,108億リンギとなり、前年比9.2%(93億リンギ)の増加となった。
通信会社やテナガ・ナショナル(TNB)、ヘルスケア産業、中国系アリババ・グループ・ホールディングスの株への投資などが時価総額の増加に貢献した。
カザナ・ナショナルのポートフォリオのNWAは通年で3.3倍増となる775億リンギとなった。
カザナ・ナショナルのアズマン・モクタル社長は、アリババへの数年前の投資で39億リンギの利益を得たと明らかにした。投資コストは13億リンギ。投資を行った時点からアリババの株価は4.5倍に増えた。カザナは現在、アリババの0.34%株式を保有している。
TNBへの投資では昨年49億リンギの利益を得た。またアクシアタ・グループとテレコム・マレーシアへの投資では両社の株価上昇を受けてポートフォリオに29億リンギの貢献があった。