モンゴル女性殺害事件、連邦裁が死刑判決を支持

2006年10月に起きた警察官によるモンゴル人女性殺害事件の連邦裁判所(日本の最高裁に相当)判決が13日にあり、連邦裁は無罪を言い渡した第二審の控訴審判決を破棄し、有罪とした高裁判決を支持する判断を下した。

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2006年10月に起きた警察官によるモンゴル人女性殺害事件の連邦裁判所(日本の最高裁に相当)判決が13日にあり、連邦裁は無罪を言い渡した第二審の控訴審判決を破棄し、有罪とした高裁判決を支持する判断を下した。

これにより実行犯である2人の死刑判決が確定する。

同事件は、モンゴル人の元モデル、アルタントゥヤ・シャアリブさん(享年28)がクアラルンプール郊外の密林で射殺された上に証拠隠滅のために死体を爆破された異常な状態で発見されたというもの。政府高官のボディガードを務めていた警察官2人と、ナジブ・ラザク副首相(当時)の側近であるアブドル・ラザク・バギンダ氏が殺人容疑で起訴された。犯行を指示したとされたラザク氏は2008年に証拠不十分で無罪となったが、警察官2人は2009年に有罪判決を受け控訴。2013年の控訴審判決では逆転無罪の判決がおり、検察側が連邦裁に上告していた。

アルタントゥヤさんについては、ラザク氏と不倫関係にあり、同氏が関わったフランス製潜水艦「スコルピオン」購入の際にアルタントゥヤさんが仲介役を買って出て50万米ドルのリベートを要求していた、といった臆測が飛び交った。潜水艦購入に関しては、当時のナジブ副首相も関与しており、ネット上では主犯が実はナジブ氏で、警察官2人はスケープゴートにされたといった噂も流れた。

伊藤 祐介

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