JAF(日本自動車連盟)は、毎年、吹雪や豪雪により車が立ち往生し、長時間車内に取り残される事例が発生していることから、「厳冬期の車中泊」をテーマとするテストを行い、動画をホームページに公開した。
雪の影響で車が立ち往生した際には、排ガスによる一酸化炭素中毒やガス欠の危険性を考えると、エンジンを止めて寒さをしのぐことも時には必要だ。そこで、寒冷地の駐車場で、23時から翌朝7時までの8時間、エンジンを止めた状態で「対策なし」「毛布+使い捨てカイロ」「寝袋(冬山用)」「エマージェンシーシート」と対策の異なる4名のモニターが車両(ミニバン)2台に分乗し、寒さをしのげるのかを検証した。
結果は、1時45分に「対策なし」、4時27分に「エマージェンシーシート」のモニターがそれぞれギブアップし、「毛布+使い捨てカイロ」および「寝袋(冬山用)」のモニターはそれぞれ翌朝まで耐えられた。ただし、耐えることができた対策であっても顔や足先はかなり冷えて、寒さはかなり厳しかったようだ。
検証の結果を踏まえJAFでは、厳冬期は万が一に備えて、保温できる毛布や寝袋を車内に用意しておくことを呼びかけている。