ルネサス エレクトロニクスは1月13日、自動車向け機能安全とセキュリティの対応支援を統合した「自動車向け機能安全・セキュリティサポートプログラム」の提供を開始すると発表した。
近年、衝突被害軽減ブレーキや自動追尾システム等の運転支援システムのように、電子システムが自動車制御の主要機能を担うようになってきており、電子システムによる制御の異常によって安全を侵害するリスクが増加。故障が発生しても安全に対処する機能安全技術や外部攻撃からシステム動作を守るセキュリティ技術の適用が必要不可欠となってきている。
サポートプログラムでは、ルネサスがこれまでのデバイス開発で培ってきた、安全分析・セキュリティ脅威分析の実績やノウハウを集約したツールを提供。最適なアーキテクチャやコモンセンスをユーザが簡単に開発へ反映でき、安全分析・セキュリティ脅威分析の作業軽減も可能となる。
また、CPU自己診断、各種診断、およびセキュリティ機能を実現するソフトウエアを提供。これらの内容に従うだけで、システムの構築に必要な診断ソフトウエアの開発等を簡単に実現できるという。さらに、ルネサスのノウハウ・英知を結集した確証方策レポートや検証レポートといった作業成果物も一括して提供。必要に応じその検証支援、教育やコンサルティングも提供する。
プログラムは、ルネサスの自動車向け半導体製品へ適応を予定しており、RH850ボディシステム向けソリューションを先頭に、1月30日から順次提供を開始する予定だ。