「野菜ジュース」と「血糖値」の関係を人体実験した結果…

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野菜ジュース(イメージ)
  • 野菜ジュース(イメージ)
  • 食前、または食事中の野菜ジュースの飲用が食後の血糖値の上昇に与える影響 ※グラフは被験者8名の平均値
  • 血糖値の最大変化量(ΔCmax)の比較 平均値±標準偏差、n=8、*p<0.05、**p<0.01(白米のみ摂取との比較)
 カゴメと城西大学(金本郁男教授)は共同研究により、野菜ジュースを食前に飲むことで、食後の血糖値の上昇が抑えられることを、ヒト試験で明らかにした。また、野菜ジュースを食事中に飲んだ場合は、食後の血糖値が速やかに低下することも確認した。

 血糖値とは、血液中に含まれるグルコース(ブドウ糖)の濃度だ。糖分はヒトの活動エネルギー源となるいっぽうで、高血糖はさまざまな疾病の原因ともなるので、ヒトの血糖値は一定の値に保たれていることが大切だ。

 野菜には血糖値の上昇を抑える成分が含まれている。研究では、食前または食事中の野菜ジュースの飲用が、食後の血糖値の上昇に与える影響を観察した。

 野菜には、食物繊維やクエン酸など血糖値の上昇を抑える成分が含まれている。近年、食前に野菜を摂ることで、食後の血糖値の上昇が抑えられることが明らかになってきており、新たな野菜の食べ方として注目されている。

 カゴメではこれまでに、野菜ジュースを食前または食事中に摂取することで、食後の血糖値の上昇が抑えられることを、ラットを用いた試験で明らかにしている。今回の試験ではヒトを対象として試験を行なった。

 研究では、健常な大学生(8人)に、野菜ジュースと白米を、パターンを変えて摂取してもらい、食後の血糖値の変化を調べた。摂取パターンは、野菜ジュース200mLを白米106g摂取前に摂取(15分前、30分前、60分前)、野菜ジュース200mLを白米106gと同時に摂取、白米150gのみを摂取、の5パターン。全体の糖質量は50gに統一した。

 この結果、野菜ジュースを白米摂取前に飲むと、白米のみを摂取した場合に比べて食後の血糖値の上昇が低く抑えられた。特に白米摂取の30分前に野菜ジュースを飲んだ場合に最も高い効果が見られた。また、野菜ジュースと白米を同時に摂取した場合は、白米のみを摂取した場合に比べて、食後の血糖値が速やかに低下した。研究結果は第18回日本病態栄養学会(1月10~11日)で発表される。

 城西大学薬学部医薬品安全性学の金本郁男教授は「朝起きがけに野菜ジュースをコップ1杯飲むだけで食後血糖が改善できる。ただし、野菜ジュースの効果だけに期待して野菜ジュースを飲み過ぎるのではなく、食事全体のカロリーなどにも気を付けて、バランスの良い食事をすることが大切だとコメント。

 金本教授は今後、「耐糖能異常のある人にも同様の効果があることを明らかにしていく」と述べ、カゴメでも「どれくらいの量の野菜ジュースを飲むと効果的なのか、野菜ジュース中のどの成分がどのようなメカニズムで効果を示しているのかを明らかにしていく」とする。

 なお医療費の高騰を受け厚生労働省は、「医療保険制度改革骨子(メタボ改善による保険料減額制度などを含む)」を2015年の通常国会に提出すると発表した。食後の血糖値の上昇はメタボリックシンドローム(メタボ)の原因の一つであるとされ、メタボの予防・改善に対する関心が高まると予想される。

野菜ジュースと血糖値の関係……ヒト試験結果を学会で発表へ

《高木啓@RBB TODAY》

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