太田昭宏国土交通相は1月9日の閣議後会見で、北陸新幹線の整備前倒しで要望が強い、金沢-福井間のさらなる前倒しについて「技術的に難しい面もあるが、今後、別途与党で検討される」と述べ、政府としては困難との見方を示した。
整備新幹線の建設前倒しについては、8日の政府・与党ワーキンググループで北海道新幹線の函館から札幌までの延伸を5年前倒しして2030年度に、北陸新幹線の金沢から敦賀までの延伸を3年前倒しして2022年度とすることを決めたが、北陸新幹線については与党から金沢-福井間をさらに前倒しするよう求める声があがっている。
建設前倒しや財源については、1月14日に開く政府・与党整備新幹線検討委員会で決める。
同検討会には、自民、公明両党の幹事長、政調会長のほか、政府側から官房長官、総務相、財務相、国交相が出席する予定となっている。