スバルは9日に開幕した「東京オートサロン2015」にて、2015年のモータースポーツ体制を発表した。
昨年もSUPER GTのGT300、ドイツのニュルブルクリンク24時間レースに参戦し活躍してきたが、両カテゴリーともで満足の行く結果は得られなかった。
発表会で最初に登場したSTI総監督の辰巳英治氏は「昨年はニュルでもSUPER GTでも惨敗という結果で我々も大いに反省しました。今シーズンは勝つために今までの体制を根底から見なおし挑戦していきます」と挨拶。
その言葉通り、今季の体制に大幅な変更点が発表された。まずニュルブルクリンク24時間レースは吉田寿博が勇退しアドバイザー役としてチームをサポート。佐々木孝太、カルロ・ヴァン・ダム、マルセル・ラッセーに加えティム・シュリックが新加入。さらに磨きをかけた2015年仕様のSUBARU『WRX STI』でSP3Tクラスでの優勝奪還を目指す。
SUPER GTでは、GT300クラスでの通算最多ポールポジション記録を持つ佐々木孝太が勇退。代わりに山内英輝が加入し、井口卓人とともに若手コンビでシリーズチャンピオンを目指す。山内は昨年SUBARUにとってはライバルとなるメルセデスベンツ『SLS』でゲイナーから参戦。第4戦SUGOではウエットコンディションの中で佐々木を抑えてポールポジションを獲得。そういった活躍が評価され今回の移籍となった。
またチャンピオンを獲得するべく今季はタイヤをミシュランからダンロップへ変更。何としてもチャンピオンを獲得するという覚悟が見られる体制となった。
辰巳監督は「今年は3勝してチャンピオンを取りたい」と名言。今年はエースに昇格する井口も「昨年はファンの皆さんの結果に応えられなかったので、今年はチャンピオン獲得を目標に頑張ります」と意気込みを語った。
SUBARUブースにはダンロップタイヤを履いたGT300の『BRZ』と2015年仕様の『WRX STI』が展示されている。