米国半導体大手のNVIDIAは、最新のスーパーコンピュータと同じアーキテクチャを採用した車載コンピュータ「NVIDIA DRIVE」を発表した。今回発表したのは、自動運転機能を開発する「NVIDIA DRIVE PX」と最先端のデジタルコクピットを構築する「NVIDIA DRIVE CX」の2種。DRIVE PXは、最新のMaxwell GPUアーキテクチャを採用したNVIDIA Tegra X1 モバイル・スーパーチップを2基搭載。最大で12台の高解像度カメラから得た入力信号に対し、最高1.3ギガピクセル/秒の処理が行える。また、コンピュータビジョン機能を備え、自動車自身が駐車場で空いているスペースを探しだして駐車をしたり、スマートフォンからの呼び出しを受けてドライバーのところまで自動で戻ることなども可能となる。そのほか、救急車と配送トラックの違いや、駐車中の車と発進しようとしている車を見分けるなど、様々な車両の見分け方を学ばせる深層学習機能も搭載。状況の微妙な違いに対応する自律走行の実現に貢献する。一方、NVIDIA DRIVE CXコクピットコンピュータは、ハードウェアとソフトウェアの両方を含む包括的なソリューション。ナビゲーションやインフォテインメント、デジタル式メータパネル、運転者の監視などで使う最先端のグラフィックスやコンピュータビジョンを実現する。車両の周囲360度を上から見た画像をリアルタイムに提供するサラウンドビジョンや、物理的なミラーをなくすデジタルスマートミラーなどが可能となる。NVIDIAでは、DRIVE PXおよびDRIVE CXは、2015年第2四半期の出荷開始を予定している。
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