JTBは、2015年旅行動向見通しを発表した。
1泊以上の日本人の旅行について、各種経済動向予測や旅行消費者購買行動調査、観光関連動向などから推計したもので、1981年の調査開始以来、35回目。
総旅行延べ人数は前年比1.0%増の3億0730万人を予想する。国内が同1.0%増の2億9030万人、海外が同0.4%増の1700万人。
9月にシルバーウィークとなる5連休があり、9月に遅い夏休みを取る動きが増えると予想。ゴールデンウィーク後半は5連休で昨年より1日長い休みとなるが、前半は飛び石連休となることから、後半に人出が集中する見込み。
国内旅行は、北陸新幹線の開業に伴う観光列車の需要増加が考えられる。
海外旅行は、羽田空港のハブ機能強化で、首都圏以外から海外へ行きやすくなるほか、LCC(格安航空会社)の利用増加も見込まれる。
平均消費額は国内が同0.7%増の3万3700円、海外が同2.0%増の27万9100円。
旅行総消費額は同2.0%増の14兆5200億円を推定。国内が同1.8%増の9兆7800億円、海外が同2.4%増の4兆7400億円を予想する。
平均旅行回数は前年比0.12回増の2.42回。
訪日外国人数は同13.0%増の1500万人と過去最高となる見通し。