【フィアット 500S 試乗】さり気ないクラスアップ感を与える、新液晶メーター…島崎七生人

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フィアット500S
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ポップ、ラウンジともにシート表皮が一新されるなど、最新ラインアップでは微妙に内容が改められている。大筋が不変なのは、いよいよタイムレスな魅力を放ってきた証拠だ。

試乗車『500S』のボディ色“ブルーイタリー”も新色。クッキリとしていながら、光の加減で表情の変化がある面白い色だ。シート表皮はメイン部分にさわやかな風合いのサテン調の生地をあしらい、黒内装ながら、野暮ったくなく、スマートにスポーティ…というところか。

注目はこのモデル(とアバルト)に新採用された“TFTメータークラスター”だ。上級車では珍しくないが、このクラスでの採用は英断。文字、絵柄とも精緻に描写され、見やすく、クルマ自体がさり気なくクラスアップした感すらある。表示情報は従来+αで、燃費も“それまでの最高値”が表示されていたりする。こうなると、アナログ+液晶メーターが素朴に感じるのは事実だ。

走りもより洗練された。公表はないがスプリング、ダンパー、ブッシュ類が見直されたに違いなく、500Sでも、走り出しから乗り味が一段とスムースになった。5速MTで自在な運転が可能だが、875ccの2気筒ツインエアもより扱いやすくなった。低回転のタタタタからヴァヴォーンと回転が上がる付近の“繋がり”がよりスムースになり、加・減速が穏やかに実行できるようになった。いずれにしろ、軽やかな走りと、日本の軽自動車同等の扱いやすさは相変わらずの魅力だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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