JR貨物、トラック運転手不足で輸送力強化…春のダイヤ改正

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関東~九州間では東京貨物ターミナルを深夜に発車する福岡貨物ターミナル行きが新設される。
  • 関東~九州間では東京貨物ターミナルを深夜に発車する福岡貨物ターミナル行きが新設される。
  • 隅田川~大館間では「エコ関連物資列車」を新設。焼却灰やリサイクル物資などを運ぶ。

JR貨物は12月19日、2015年3月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。「CO2削減などの地球環境対策や長距離トラックドライバー不足対策が喫緊の課題」になっているなどとして、輸送力を強化する。

東京貨物ターミナル発着列車では、23時33分発の福岡貨物ターミナル行き61列車を新設。23時41分発の東福山行き55列車は速達化し、9時54分着の列車は広島発から東福山発に変更する。

大阪貨物ターミナル発着列車では、20時43分発の鳥栖貨物ターミナル行き57列車と鳥栖貨物ターミナル18時03分発の56列車について、積載量を1000tから1200tに引き上げる。20フィートコンテナでは1列車当たり20個の輸送力増強が図られる。

関東~東北間では「エコ関連物資列車」を新設。秋田県大館市向けの焼却灰やリサイクル物資などを輸送する。運行時刻は2091列車:隅田川17時13分発~大館10時50分着の2091列車、2090列車:大館15時17分発~隅田川11時37分着。12フィートコンテナ100個分の輸送力を持たせる。

このほか、国道9号線に接する山陰本線・伯備線の伯耆大山駅(鳥取県米子市)にコンテナホームを新設。山陰地区でのコンテナの取扱いを同駅に集約し、米子駅でのコンテナ取扱いを廃止する。これにより、伯備線から山陰本線米子駅に直通する貨物列車が廃止され、西岡山~伯耆大山間に4往復の貨物列車が運行される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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